第六話 強烈!!ぼろぼろバスの巻☆アフリカンインフォメーション

エチオピアのぼろぼろ、ぎゅーぎゅー詰めのバス。

かなりアフリカ諸国の中でも過酷って聞いてました。

いすは直角だし、日本の快適バスみたいにクッッションみたいなのじゃなくて、とっても硬いし、5分走って、30分動かなくなったり。

 

アディス周辺は、まだ大丈夫なのですが、首都から離れれば離れるほど、確かに過酷でした。

 

生きた何羽かの鶏の足をつかんで乗ってくる人も多く、鶏がたまに逃げて、私の頭に飛んできたり、やぎを10匹以上乗せようとしてドライバーの子とけんかになっていたり。結局やぎたちは、バスの屋根の上にかわいそうに12時間以上、まとめてくくりつけられていました。

 

いちど、バスに乗っていたら、目の前のバスが止まっていて乗客らしき人たちが、なんにもない荒地でみんな暑い中、座っていました。

 

どうしたのかなって思ったら、乗客のかたとドライバーがけんかして、ドライバーを刺してしまってだれもバス動かせなくて、「もう4時間も待っているのよー」って言ってみんな困っていました。

 

噂にきいていたとおり、地方のエチオピアの子達は、バスの窓を開けたがらず、その理由に、若い子達は、風にあたると体の具合が悪くなるっておもっていて、地方のお年寄りは、外の空気と中の空気が混ざると悪魔が生まれるって噂どおり本当に、今だに信じているようです。

 

バスの中は、暑いし、もわもわして、失礼ですが、やっぱりシャワーを1週間や2週間に1度だけのかたも多く体臭があるのと、あとバスに長距離乗るのは高額なためみんなあんまり乗りません。なので、バスの揺れになれていません。エチオピアの地方の道は本当にでこぼこで乗っていても自分の体がジャンプしています。

 

そして嘔吐する人が必ずいます。いちど、南東部のエチオピアの街からの帰り、隣の男の子が私の足に嘔吐しました。人が吐いてしまうことに施設でもう慣れていたのであらあらっと思ってティッシュと、あとビニール袋をあげました。

 

その男の子はしっかりビニール袋に吐いて、それを窓からぽいって捨てて、そしたら吐しゃ物が窓ガラスにべちゃってついて、隅の席で外の景色を楽しんでいたんですが、それから、景色がパスタと緑色の野菜?になってしまってショックで、バスの中、臭いがあったので、窓を開けてもささって年配の女性たちが閉めてしまってエチオピアのバスの過酷な理由は、道がぼっこんぼっこんだから、だけじゃないんだなって思いました。

 

でも時々、エチオピアの山岳地帯や小さな村で乗ってこようとする人達がとなりの村までの乗車賃、5ブル(70円ぐらい)が払えなくて、無理やり荷物放り出されて、本人たちも引きずりおろされたりしていて本当にせつないです。

 

隣の町といっても何十キロもあったりします。

 

タンザニアもマラウイもたくさん日本からの中古のワゴンがたくさん走っていてそれが乗り合いのミニバスになっています。

高校のだったり温泉旅館のだったり、デイサービスのだったり。

 

「ねーねーこれね、なんて書いてあるのっー」て

 

興味深々に現地の子に聞かれて、

 

“おトイレきれいにします”ってかいてあったりするとちょっと教えるのにためらいますが…。

 

車検もないためかぼろぼろの日本語の書いてあるミニバスたくさんあります。

ちょっとほんわかします。

 

   2007年5月1日 原題「エチオピアのバスのこと」