第三話 隣の国、戦争中
エチオピアとソマリアは隣国です。私がエチオピアに滞在していたときにエチオピアがソマリアに爆弾落としたことを聞きました。
ソマリアの町が次々にイスラム過激派の人たちに占拠されていってたくさんの戦闘で、とても悲惨な状況になっているようでした。
関係が恐ろしく悪化していたのは確かでした。日本にいるお友達が2007年4月20日ころに新聞の記事を送ってくれました。
=エチオピア東部ソマリ州のアボレ(Abole)地区で原油探査を行っていた中原油田勘探局の拠点が24日午前2時ごろ、武装集団に襲撃された。25日付で河南商報などが伝えた。
武装集団は約200人で、ロケット砲などを発射したという。中国側のガードマンら約100人が応戦し、約50分にわたり銃 撃戦になった。同紙によると、少なくとも中国人9人が死亡、1人が負傷した他、7人が拉致された。エチオピア人作業員65人も死亡した。
武装集団について同紙はソマリ族の反政府グループと伝えた。=
70人以上の方が亡くなってしまったようで心が痛みます…。
エチオピアにエチオピアソマリっていわれる地域があります。そこの人たちの話す言語もソマリアの言葉です。エチオピアで危険な場所っていわれています。
ソマリア、今アフリカの中で、一番危険な国かもしれません。
東南アフリカの人たちもソマリア出身の人たちにとても懸念を示します。
電車にのって、タンザニアからザンビアに移動したときも、電車が止まったりしたときに外の窓の下に男の子たちが暗闇の中に突然いて、話かけてきます。
食堂車に乗り合わせていたみんなが
「ソマリア人だからきをつけて。早く窓をしめなさい」
ってみんなさっきまで楽しく話していたのに一瞬にして表情をかえていました。
「ソマリアの人は完全に違う危険な考えかたをもっているから、絶対に近づいてはだめだよ」
みんな口を揃えて言います。
ナイロビが数年前めちゃめちゃ危険だったのも、隣国のソマリアからたくさんの難民が押しかけて人を襲いはじめたのが大きなきっかけとも聞きました。
もちろんソマリアの人だけではないと思いますが。
ソマリアでは政府もめちゃめちゃで、ないに等しく、法律もないに等しく、国が荒れていて、病院すらままならないんだと思います。
そんな国の女性や子供たち、病気で苦しんでいる人は…って思うと胸が痛みます。
誰が悪いっていうわけではなく、こんな状態の国でしっかりした教育、考え方の確立は不可能なのではって思います。
早く平和が訪れて欲しいです。
2007年4月27日 原題「ソマリアのこと」