プラ子旅する
第三部 「無心で」
世界一無名です(笑)。でも誰より無心。
そんなプラ子目線で、本当のアフリカをみんなに伝えたい。
第一話 ハプニング集 エチオピアにくるまで
日本を出てきたとき、短大からのお友達と一緒に旅をしていました。たった1ヶ月だけど、一緒にタイ、インド、カンボジア ベトナム、すごく楽しかったです。
それから、一人で旅をしていて、といっても途中で同じような旅をしている子にあって一緒に旅をしたり、現地のお友達に会いにいって滞在したり。
でも、アフリカで女の一人旅は珍しいらしく、今一緒の宿に泊まっている子達も「危険なこと今までなかった?」って聞いてきます。
危険なこと、ナイフで脅されたりとかそういうのはなかったけど、ちょっと痴漢みたいなのはよくあります。
ドバイからバスでオマーンに入って、公衆電話を使っていたら、真昼間だったのにもかかわらず、股を思いっきりつままれて逃走されたりしました。
モダンなドバイと、厳格なモスリムのオマーンは全く違って、オマーンでは洋服着ている人がほとんどいず、女性は、真っ黒の服(なんてゆうか忘れちゃいました。ブブカ?)で目だけ出しているか、仮面までかぶっていたり、男性も真っ白のロングワンピースみたいなの着てました。
ズボンをはいていると足の形が出るのがどうやら男性は見慣れていなく、ふしだらにうつるんだよって、あとで教えてもらいました。
しっかりそういうことを配慮してこなかった自分が悪かったなって思いました。
バスに乗っても女性席は前の方で、男女席が分かれているし、乗客はほぼ男性で女性は3人だけとかで。
女性は家族以外に姿を見られるのは、恥って思っている方々もオマーンにはまだいるようでした。
レストランも男性と女性は食べる部屋が分かれていて、同伴者がだんなさんでも一緒のところでは食べられません。
バスの休憩の時も、オマーンの女性たちと一緒に分かれて別の場所で食べました。
私がオマーンにいたとき、オマーン、すっごく暑くて、女性たちも女性専用の部屋に入ると「暑いわー」っていって体を隠していた黒い布をとってました。
ドバイにいるときもトイレに入ったときに思ったのですが、あの黒いマントみたいな中の服はめちゃめちゃおしゃれです。
エジプトの女性の下着屋さんが、ちょーセクシーだったのも納得です。
エチオピアでも無理やりほっぺにチューされたり、よくわかりませんが、肌の色にコンプレックスがあるらしく、突然、腕を舐められたことが何回かあったりしました。
ギリシアの下にあるサイプロス(キプロス)っていう国にいったとき、宿が同じになったイタリア人の おもしろいおじさんとお昼ごはん、一緒にごはんやさんで食べていて、おじさんが、お手洗いに行ったときに、ささって中年の男の人がきて、
「今日の夜は空いてるの?あのおじさんとのビジネスは何時に終わるの?」
って言われて、「は?」って思ってて、おじさんが帰ってきて聞くと
「多分、商売している子だと思われたんだよ。南サイプロスは、中国の子や、ベトナムの子がたくさんそういうお仕事しているからね」って。
確かに、その前の日も一人で道をてこてこ歩いていたらスーツきた男の人が突然、「ハウアーユー?ハウマッチ?」って聞いてきたなーって思い出しました。
次の日も、朝一人で、コーヒー屋さんでコーヒー飲んでいると知らない人が目の前に紙を置いていってしまって、何だろって思って見てみると名前と、電話番号、値段、ワンナイトって書いてあって、ほぉーって思ってしまいました。
サイプロスは、南サイプロスと北サイプロスに分かれていて、北サイプロスは勝手にトルコが独立国っていって町の真ん中にいきなり塀があって、二つの国みたくなってます。
日本も北サイプロスの存在を認めていなくて、北サイプロスで何かあった場合、日本大使館もないため、知りませんよーみたく本に書かれていました。
南サイプロスは物価すごく高くて、リッチな国なイメージで、1サイプロスポンドが、220円ぐらいだったような。北サイプロスも南サイプロスから数時間だけなら行ってよくて入国してみました。
でも出入国のスタンプもらっちゃうとギリシアで入国拒否されるらしく、別紙にイスラエルの入国の時のようにスタンプ押してもらいました。
北サイプロスは、モスクがたくさんあってアザーン(モスリムの人の礼拝の呼びかけ)が流れてて。雰囲気ガラって変わりました。
国境のところに、私のだんなはこういう風にして北の人に殺されましたって写真が引き伸ばして張ってあって、悲しくなりました。
でも今では少しずつ関係が修復されていて北サイプロスの人たちが、南サイプロスの建設現場で働いたりしているようでした。
なんだかひとつの国になるのは数年後のような気がします。
2007年5月4日 原題「一人旅のこと」