第十一話 日本のこと、どれくらい知ってますか?
リロングウェに来ました。マラウイの首都で街もなにげにきれいです。
たくさんのNGOがあるようで、欧米人がたくさんな気がします。
宿もイギリス人夫妻が経営している安くて広くて感じのいいところです。
日本のガイドブックに載っていないけどロンリープラネットには載っているようで、欧米人ばかりです。
ナイロビを出てからまた1ヶ月、日本のかたに会ってません。
リロングウェイは首都ですが、街灯がほとんどないため、夜は真っ暗です。真っ暗闇の中、強盗が多発するため、夕方6時には日が落ちて真っ暗になるので宿にみんな帰ってきて、蚊をばしばしやっつけながら、停電、毎晩するので、ろうそくの明かりでいろんな話をしています。
ソファーがあってくつろぎスペースがあって旅のこと、アフリカのこと、お互いの国のこと。
旅を出ようと思ったきっかけ。人生のこと。
「あなた、見た目も日に焼けているし、態度も私が思っていた日本人とは違うわ」
「日本の子は口数が少ないイメージだったけどそんなことないんだね。日本のことで聞きたいことがたくさんあったんだよー」
って言って、みんなたくさん日本について色々質問してきました。
仕事のこと、自殺者のこと、天皇家のこと、中国との関係、どうして長生きなのかのこと、宗教のこと、原爆のこと、経済のこと、カプセルホテルのこと、侍のこと、女子高生が下着を売るのは本当かのこと、日本赤軍のこと、オウム真理教のこと。小泉さんは歌手もしていたのかとのこと。
私も色々みんなに聞いてみました。イギリスのこと。オランダのこと。ベルギーのこと。カナダのこと。南アフリカのこと。フランスのこと。スウェーデンのこと。
ベルギーでは、3ヶ国語(ドイツ語、フランス語、オランダ語)が公用語で、かといってみんながみんな完璧に3ヶ国語話せるわけではないようで、
「いつも3つに自然と分かれて、政治でもなんでも意見がわかれて言い争いみたくなるんだよー。首都のブリュッセルを取り合いみたくなっててブリュッセルはブリュッセルで、バチカンみたく独立したがっているんだよー」って教えてくれました。
友達もいて2回もブリュッセルにいったのに、またいろんな話がきけて、人口1000万人の東京都の人口より少ない国での話しが私にはとても新鮮でした。
リロングウェイにある孤児院にいって少しお手伝いしてきました。
たくさんの赤ちゃんから4歳ぐらいまでの子達がいて、もうかわいくてかわいくてたまりませんでした。
マラウイは、そこまで貧しくないにしてもそれでも出産の際に、お母さんが亡くなってしまったり、お母さんが病気で亡くなって、預けにくるかたも多いようでした。
「でも家族や親類が全くいない子は少ないのよ。」って管理の方が教えてくれました。
抱っこしたりした際に、おきまりで、おしっこをもらい濡れたまま、ミニバスで宿に帰ってきました。
マラウイはお水はいつもしっかりあるので感動です。
エチオピアでもらった皮膚病がまだうじゅうじゅうしてて痒くて夜中に目が覚めて掻き毟っちゃってます。
2007年5月1日 原題「宿の夜のこと」