第四話 飲み終わったペットボトルどうしてますか?

エチオピアの施設をでてから、自分が飲み終わった後のペットボトル、捨てるとき少し心が痛みます。

 

施設ではみんな水道の水をペットボトルが支給されてその中にいれて使っています。そのペットボトルも使い古しのもので10年前から使ってたんじゃないかっていうぐらいぼろぼろのカビがたくさんのペットボトル、それをみんな大切に使っています。

 

自分の持ち物はその支給されたペットボトルと支給された靴だけの子が多いです。

 

なるべくあんまりに恐ろしいペットボトルの子は変えてあげるように自分や他のボランティアの子が飲み終わった空のペットボトルを集めていました。

 

アディスはどうだったか覚えていませんが、他の町にいくとボロボロのペットボトルなのにたくさん売られています。

 

みんなそれを買って水を入れたり、大切に使っています。

 

ビニール袋も一緒です。みんな、ご飯のときに具合が悪くて、食べれなかったりするとビニール袋にあけて、とっておいて後で食べています。

 

日本のビニール袋みたく頑丈でいいやつではなくてすぐ破けてしまう感じのものですが、みんな何回も何回も洗って大切にしています。

 

破けてもその部分を自分の髪の毛で上手にしばったりして使っています。

 

電車に乗っていたときも、電車が壊れたり、途中の小さな駅で止まったりしたときに電車の外にいるぼろぼろの服を着たはだしの子供たちが一生懸命「コッポーコッポー」って叫んでいて

 

「コッポーって何?」って友達に聞いてみると、

 

「空のペットボトル、みんな欲しがっているんだよ」

って教えてくれました。

 

 

エチオピアをもう出てしまったけど、このペットボトルがあれば、あの子喜ぶだろうなぁ…。とか思っています。

 

マラウイは意外に停電します。エチオピア並かもしれないです。

 

でも町は思ったよりきれいで、人も穏やかな感じです。

 

2007年4月19日 原題「ペットボトルのこと」