第十二話 タンザニアでも考えた☆アフリカンレポート
エチオピアにいた時、
広い視野で物を考えれずにいました。目の前のことだけで精いっぱいで。
でも、今エチオピアを離れて、今振り返ってみて、思うこと、考えること、たくさんあります。広い目線で、HIV、国のこと、考えたり、尋ねたり、疑問に思ったり、調べたり。
ナイロビのあと、バスでタンザニアに向かいました。ここで、地方自治体の方たちがHIVの方たちを支援している施設があって少しばかりの寄付金をおいてこようと思って、あとお話も聞いてみたくて訪ねてみました。
ここの施設では、無料で毎日血液検査を実施していて、その待っている間、HIVがどんな風な病気で、感染についてのこと、けして差別や誤解をうまないように、しっかりした知識を。そういうビデオをひとつテレビがあって流していました。
私が訪れた日もたくさんの人が待っていました。タンザニアでは、医療費は無料だということ。
教育も無料だということ。学校に通うにあたって必要な教科書代だったりも支援する団体がここ数年でたくさんできて、かなり進学率があがったこと。
タンザニアでは、レプラシー(ハンセン病)のかたが多かったように思います。
でもタンザニアも、ケニアもマラウイもエチオピアに比べるとぐっと路上のかたが少なくて、少しほっとしました。
ふと、人口ってどうやって数えているんだろうって思いました。
この施設の責任者の女性に聞いてみました。
そしたら、
「10年に一度、一軒一軒数えにいくのよ。前回、2002年だったから次は、2012年ね」
って教えてくださいました。
出生届も死亡届もないし、コンピューターで管理はまだまだとても先のことのような気がします。
でもこの一軒一軒いくのも実はかなりおおざっぱで、村が遠かったりして、適当にあの村やこの地域は、だいたいこれぐらいーっていうのが本当のところのようです。
この待合室で、最初に責任者のかた、ちょっとどきどきしながらいすにすわらせてもらって待っていたら、ぼろぼろのポスターが壁に貼ってあって、
=誰も一人ではすべてのこと、できないけど 誰でもなにかひとつのことはできるよ。=
って書いてあって 忘れちゃいけないなって思いました。
2007年5月10日 原題「国の人口」